仮面夫婦~御曹司は愛しい妻を溺愛したい~
「神楽さんから連絡を貰ったとき、俺からも聞きたいことがあると言ったのを覚えていますか?」

「ああ」

「あれは観原千夜子さんのことです。悪いけどあなたと彼女の関係を調べさせて貰いました」

思いがけない言葉に、一希はますます強く慧を睨みつけ、声を荒げた。

「千夜子に何をするつもりだ!」

「危害を加えたりはしませんよ、ただあなたと観原さんの関係は傍から見ても異常だ。美琴にとってもこのままにしておくのはよくないと思ったので。心配しなくても大した情報を得ていません。さすがは神楽家だ、情報は完璧に守られている。俺が知ったのはそこから僅かに零れた僅かばかりの情報だ」

淡々と語る慧を油断できないと心から思う。僅かな情報だって本来ならば漏れないはずだったのだ。

一体どんな手を使ったのか。

「君の本当の目的はなんだ?」

美琴のために、千夜子を調べたなど言い訳でしかないだろう。

だが彼は否定した。


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