空色物語
soupir(ため息)

soupir···
どんな風に伝えたら
判りあえるかな

soupir···
誰かが言ってた
ため息つく度に
幸せは逃げてくと

soupir···
戻れない場所
街ゆく人は
足早に通りすぎてく
人込みに紛れて
押されるように歩く

soupir···
少し歩き疲れたよ

soupir···
季節の
移り変わりが
アタシを
臆病者にする

soupir···
立ち止まって
ばかりじゃ
いられない
疲れ果てても
歩かなきゃ
いけないときも
あるけれど

soupir···
今は ただ
ゆっくり
何も考えずに
眠りたい
ただ それだけ

束の間の
安息を貪るように
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