残念な王子とお節介な姫

「そういうんは、もういいです。
仕事、頑張りますから、課長、よろしく
お願いします。」

「姫は、まだ23だろ。
これから運命の人に出会うかもしれないん
だから、そんな簡単に諦めるな。」

「運命の人なら、諦めたかて出会うと
思います。
出会わへんゆう事は、運命やないゆう事や
ないですか。
せやから、無理に合コンとか行かんでも
ええんです。」

そう言って笑う姫は、どこか儚げに見えた。
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