残念な王子とお節介な姫
「姫は、そいつと別れた方がいい。
高校生から付き合ってたって事は、姫の
初めての男なんだろ。
だから、特別に感じるだけで、他にもいい男は
いっぱいいる。
姫は美人だし、明るくて元気でかわいいから、
これからもっといい男がいくらでも現れるよ。
そんな奴に固執する必要はない。」
「そんな事は、分かってるんです。
せやけど、簡単に割り切れへんから、
困ってるんです。」
「それも分かるけど、続ける意味はないと
思うぞ?
まあ、俺が言う事じゃないけどな。」
「………いえ、聞いてくれて、
ありがとうございました。
昨日から溜め込んでたものを吐き出せて、
ちょっと楽になりました。」
「じゃあ、ここ、1時間取ってあるから、
落ち着くまでここにいていいぞ。」
課長の背中を見送って、思った。
竜介やなくて、課長が彼氏やったら、良かったのに。
課長なら、竜介なんかよりずっと優しいし、大人やし、絶対浮気なんかせえへんし、理想の彼氏やわ。
ま、課長は、もうすぐ結婚するし、子供も生まれるんやけどな。