残念な王子とお節介な姫
うちは、竜介の現地妻騒動の翌日、課長に聞いた。

「………課長は、4月に1人で大阪に
来たやないですか。
現地妻が欲しいて思った事、あります?」

「は?」

うちは現地妻て口にした途端、会社やのに泣きそうになった。

それを見た課長は、

「姫、そこの小会議室で待ってろ。
俺もすぐに行くから。」

って、ゆうてくれた。


遅れて会議室に来てくれた課長は、優しく

「姫、何があった?」

て聞いてくれた。

「………うちの友達が見たんです。
うちの彼氏が他の女の人とデートしてるとこ。
その子が問い詰めたら、現地妻やて、
ゆうてたらしくて。」

「俺は、姫の彼氏とは違うから、何を
考えてるのかは分からないけど、分かる事が
1つだけある。」

「なんです?」
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