残念な王子とお節介な姫
エレベーターで最上階に上がったところにその店はあった。

【 A列車 】

ジャズバーらしい名前や。


ところが、ドアを開けた瞬間、課長が固まった。

店に入らずに立ち尽くしてる。


見ると、課長が涙を流してた。


「課長?」

うちが見上げると、

「姫、ごめん。
ここは、無理だ。」

そう言って、課長はエレベーターへ戻っていった。

うちも後から付いてエレベーターに乗った。

何がダメなんやろ?

理由が分からん。

けど、とりあえず、うちは1つ下の階のボタンを押して、課長にハンカチを差し出した。
< 109 / 262 >

この作品をシェア

pagetop