残念な王子とお節介な姫
結
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結
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5月9日(土) 10時
春山から電話があった。
『元気か?』
「ああ。どうした?」
『伊藤が復帰したぞ。』
「………そうか。」
『お前、姫ちゃんとはどうなった?』
「おかげさまで付き合う事になったよ。
ありがとな。」
『それは良かった。』
「結は大丈夫か?」
『一本(いちほん)内では、大丈夫だ。
安達班全員で守ってるからな。』
「一本内では…って事は、それ以外では
大丈夫じゃないんだな。」
『まあ、ただの破談じゃないからな。』
「ただの破談だろ。」
『周りはそうは見てないよ。
特に女どもは。
王子の子を妊娠しておきながら、
ナイトに乗り換えた尻軽女だと思われてる。』
「ナイトって、やっぱり結が好きな奴って、
小川か。」
結
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5月9日(土) 10時
春山から電話があった。
『元気か?』
「ああ。どうした?」
『伊藤が復帰したぞ。』
「………そうか。」
『お前、姫ちゃんとはどうなった?』
「おかげさまで付き合う事になったよ。
ありがとな。」
『それは良かった。』
「結は大丈夫か?」
『一本(いちほん)内では、大丈夫だ。
安達班全員で守ってるからな。』
「一本内では…って事は、それ以外では
大丈夫じゃないんだな。」
『まあ、ただの破談じゃないからな。』
「ただの破談だろ。」
『周りはそうは見てないよ。
特に女どもは。
王子の子を妊娠しておきながら、
ナイトに乗り換えた尻軽女だと思われてる。』
「ナイトって、やっぱり結が好きな奴って、
小川か。」