雨の降るここでお日様が手を差し伸べる
それは、俺が前の病院に勤務してた時のことだった。






当時俺はやっと担当患者を任せてもらうようになった。




そして担当したのが、
槙野麻衣(まきのまい)さん。





麻衣さんは、白血病で、入院していた。





でも、麻衣さんは白血病の診断を受けた時点で妊娠6ヶ月だった。



妊娠している状態で、抗がん剤治療をすると胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、ただただ赤ちゃんが生まれるのを待つしかなかった





もちろん。白血病の進行が早かったため、
俺は中絶を進めた。





旦那さんも必死に諦めようといった。






でも麻衣さんは、頑なにそれを拒んだ。





どんどん弱る麻衣さんには、もうこれ以上、
治療をしないわけに行かなくなり、妊娠8ヶ月で、出産することにした。





8ヶ月だとリスクがあるものの、母子ともに死んでしまったら意味がない。





その事を麻衣さんと、旦那さんに伝え、帝王切開での出産が決まった。





ー5月23日ー
この日、
1123グラムの小さな命が誕生日した。





そして直ぐに麻衣さんの抗がん剤治療を開始した。
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