貴方の背中


「おはよぉございまぁす…」

ちょっと小声で挨拶する。

だって社長に呼び止められたから結局遅刻ギリギリだし…


「サクちゃんどういうことかなぁ~?」


クミがニヤニヤしながら近付いて来た。


「なにっ「社長と同伴って…怪しいなぁ~しかも社長って昨日と同じ服でしょ?」」


「なっ!?んで…」


後のは小声だったけど、男の人はいつもスーツなのに…なんで気付くのよ?


「社長ってお洒落だから毎日スーツの色とかブランド違うんだよ。しかも会社の玄関で『朝御飯おいしかった』って…しかも髭剃ってないって明らかにお泊まりって分かるよ?サクちゃんまずいでしょ?」


いやあれは…


ニヤニヤするクミに溜め息しか出ない。

「昨日 私の部屋で仕事の打ち合わせして二人供いつの間にか寝てたから…」


「やっぱりそんなところかぁ~本当なんだろうけど男と女が一晩一緒にいて仕事の話しって…私しか信じないだろうなぁ…」


なんでよ。本当の事なんだから…


クミはつまんないって呟いて何かを考えているみたいだった。


「はい。もうその話し終りね?仕事しよう!」

そう今日から新しい企画が動き出すんだから!


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