貴方の背中


「いつものサクちゃんだ。よかった」

ちょっと泣きそうなクミに手を止める。


「クミどうしたの?」

「だって…サクちゃんは普段からクールだけど、さっきのサクちゃんは怖かったから…」


あっ…そうだね。

中学とか高校の頃の私は『冷たい』って言われてたけど、桃子婆ちゃんに出会ってからは変わったから私…


「…ごめんクミ…話したいことあるし明日のランチ奢るよ」


仕事の事での相談のつもりがクミは勘違いしたらしく目を輝かす


「サクちゃんは奥手だからね。いいよクミがいろいろ教えてあげるね♪」


って何の話しだろぅ(汗)



そして夕方に社長の決定とデータを消した三人はクビになった。


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