お姫様の幸福
「…柚里、お前自覚してないだろ」

「なんのことですか」

あたしは全く心当たりがない。
すると先輩は盛大なため息をはいた。

「自分がモテてる自覚。」

「そんな事ないですよ!!別に武巳君はわかんないけど旭と慎吾はおもしろ半分だと思うし!」

慌てて否定するあたし。
だってあの3人があたしを好きなんてほんっとうに有り得ない。3人共学年でイケメンと言われる位のルックスだし、実際告白なんか日常茶飯事だろうし。

「あたしなんて下の下くらいの顔と女らしくない性格、さらにこの体格ですよ?そんな訳ないじゃないですか」

あたしはつないでいない方の手で自分を指差す。

「本当に理解してない。柚里、身長なんか別に気にすることないよ。別に体格だって普通だよ。それに顔だって可愛いくらいだよ?料理もうまい」

あたしは顔が赤くなるのがわかった。

「自信もてよ。柚里は十分可愛いんだから」

「お世辞、でしょう?」

「だから本当だって。」

先輩は笑ってあたしの頭を撫でた。
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