Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
戻ってきた高鷹部長は、会議から帰ってきたときよりもさらにご立腹だった。

「なにが操作ミスでした、だ!
謝ればなんでも済むと思うなよ!」

しーんと室内が静まりかえる。
いまは下手に彼を刺激して、いらん火の粉に降りかかられたくないという気持ちは、皆一緒のようだ。

「愛乃!」

「はい!」

あまりの恐怖に、ほぼ脊髄反射で返事をしていた。

「すまなかった!」

「……はい?」

いきなりきれいな姿勢であたまを下げられ、なにが起こっているのかわからない。

「君はなにもミスしていないのに、確認もしないで一方的に責めたりして。
本当に申し訳ない」

再び高鷹部長は私に向かって、あたまを下げた。
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