Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
とりあえず、高鷹部長のご機嫌は治ったようでほっと胸を撫で下ろす。
他の人たちも同じだったみたいで、部内にいつも通りの空気が戻りはじめる。

「だいたい、こっちが出した経営計画から外れた、あんな案を押してくる奴が悪いんだ」

ちっ、と鋭く高鷹部長が舌打ちし、また部内全員の背中がびくりと揺れた。



……高鷹部長って、まつげも長くてきれいだったなー。

至近距離で見た高鷹部長の顔を思いだし、ボン!と顔が熱くなる。

「愛乃、どうしたの?
顔が赤いけど……。
熱でも出てきた?」

心配そうに春熙が眉根を寄せる。

今日の帰りも、春熙の送りだった。
父と一緒に帰ったのは、もうずいぶん前の話だ。

「なんでもないよー」
< 136 / 340 >

この作品をシェア

pagetop