Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
ごまかしてみせながらも顔の火照りはなかなか治らない。

「ほんとに?
無理してない?」

路肩に車を停め、心配そうに春熙が顔をのぞき込んでくる。
そっと私の額の髪を手で上に押さえると、こつんと自分の額を付けた。

「熱はないかなー」

額を付けたまま、春熙が目尻を下げて笑う。

「はるくんは心配しすぎなんだよ」

「そうかな?」

ふふっとおかしそうに笑って、春熙は車を出した。

今日、高鷹部長に顔を近づけられたときは凄くどきどきしたのに、いま春熙と似たような状況になってもどきどきしなかった。
これは慣れているか、慣れていないかの差なのかな……。

「そういえば今日、高鷹部長、酷く機嫌が悪かったらしいね。
当たられたりしなかった?」

「なんではるくんが知ってるの?」
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