Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「……すみません」

四苦八苦してどうにかプリントした書類にさっと目を通しただけで、突き返された。

「わかんないからって、適当に処理したでしょう?」

「……はい」

椎名さんの言うとおりだからなにも言い返せない。
指摘されたところは一度、彼女から聞いたけれど理解できず、なんとなくで処理したところだった。

「わからないのなら聞いて。
わかったフリはしない。
何度聞かれても私はちゃんと説明するから。
めんどくさがっちゃ、ダメ」

「……はい」

椎名さんが私のためを思って怒ってくれているのはわかるが、怒られ慣れていないからへこんでしまう。
これくらいのことでじわじわと涙が浮いてくる自分が情けなくて、慌てて顔を拭った。

「でも、他のところはちゃんとできてる。
直すのはここだけだから。
うん、よく頑張った」
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