Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
なんだか子供扱いされている気がしないでもないが、にっこりと椎名さんに笑われて嬉しくないわけがない。

「ありがとうございます……!」

さっきへこんだのなんて嘘みたいに、一気に上機嫌になる。
そんな私を椎名さんはおかしそうにくすりと笑った。

間違えたところを椎名さんに教えてもらいながら直したところで、昼休みのチャイムが鳴った。
今日は父と昼食の約束をしているが、気が重い。

「愛乃」

部屋を出たところで、春熙に声をかけられた。
壁に寄りかかって組んでいた腕をほどきながら、私の方へ笑って歩いてくる。

「お昼、一緒に行こうか」

「えっ、あ、でも」

「お義父さんには許可取ってある」

「……うん」

私の肩を抱くようにして春熙は歩きだした。
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