Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「愛乃がそうしたいんならいいけど、高鷹部長はお義父さんに敵対してるってわかってる?」

「わかってる、けど……」

握っていたスプーンを置いて俯いた。

父は今日、反抗した私に酷く失望していることだろう。
でも私は……後悔しないと決めたのだ。

「責めてるわけじゃないよ。
ただ、お義父さんの気持ちも考えてほしいってだけ」

「……うん」

せっかく、今日から新しい世界を体験できるんだってわくわくしていた気分がみるみるうちに萎んでいく。

「そんな顔しないで。
愛乃がそうしたいっていうのなら、僕がお義父さんを説得してあげる。
ただ、お義父さんの立場は忘れないで」

「……はい」

困ったように春熙が笑う。

働きたいと言ったときもそうだった。
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