Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
「飲み会は業務の一環、そうおっしゃったのは香芝専務ではないですか」

父は日頃、そんな時代錯誤なことを言っているのだろうか。
――いや、言いかねないが。

「いつまでそうやって、子供扱いするおつもりですか?
愛乃さんはもう、立派な大人です。
自分のことは自分で判断できます。
……なあ、愛乃?」

ちらりと高鷹部長が視線をこちらに向け、私はうんうんと勢いよく何度か頷いた。
父の怒鳴り声が一段と酷くなった気がするが、なんでだろう?

「さほど遅くならないうちに送り届けますので、ご心配なさらずに。
……では」

渡された携帯を受け取ったものの、すぐにまた着信音が鳴りだす。

「また香芝専務からか?」

くつくつとおかしそうに、高鷹部長は笑っている。

「その、は……東藤本部長からです」
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