Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
いまは家に、――春熙に会いたくない。

「それで、彼はどうする?」

携帯はいまだに繋がったままだ。

「こうします」

まだなにか言っている春熙を無視して、電源を切った。

「上出来だ」

くいっと高鷹部長が眼鏡を上げ、レンズがきらりと光った。



少し時間があるからと、高鷹部長とふたり、コーヒーショップで時間を潰す。
窓際の席に座ると、店内どころか道行く人すら彼に視線を留めた。

……ほんとにきれいな人だもんねー。

はらりと額に落ちる、左分けにされた前髪は絹糸のように細くて艶やかだ。

細くて形のいい眉に、涼しげな目もと。
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