シエルとプリュイ-ある愛の話-
プリュイが小さく笑っていた。そういう彼の目は真剣だった。


「あははっ、実は私もそう思ってたんだ。

一昨日の雨は全部読んだ報告とお祝いじゃないかって」


そう言いながらまた新しい手紙を置いた。

たった3行の手紙であった。2人は目を閉じて黙祷をした。

すると、突然雨が降り出した。空は灰色。太陽は出ていない。


「流石だなぁ…シエルは」

「義兄さんは読むの早いんだね」

「3行だけだったもん、そりゃ早いよ…また長い手紙書かなきゃね」

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