シエルとプリュイ-ある愛の話-
『私が叶えるのではなくて、あなたの力で叶えられるんだよ。

あなたは、あの時の青年と似ている…だから叶えられる』


何回叫んだだろうか。ようやく“無理だ”以外の言葉を聞いた。

不治の病を私が治す?どうやって?そしてあの時の青年って?

疑問だらけだった。その疑問を聞こうとして、また妖精はこう言った。


『私は願いを叶えるんじゃなくて、願いを叶えるのを助けるの

1日でも長く生きるように努力して…私の役目はこれで終わり』
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