『One more Love♡』
翌朝,あたしは思ったよりも早く目が覚めた。

「……((あんな事があったのに…ちゃんと眠れるとか…あたしも大概神経図太いのかな…。朝ご飯でも作るかな…))」

あたしは,弥姫を起こさない様にベッドから出ると,キッチンに向かい,勝手に冷蔵庫の中を見ては,手際良く朝食を作り出して数分もしない内に,『ガチャリ』っと扉の開く音がした。

「……ココ…起きるの早いね…」
「弥姫,おはよう。ん~何か,思ったよりも寝覚めが良くて…」
「そっか…ちゃんと寝れたんなら,良かったよ。顔もそんなに腫れてないみたいだし?(笑)」
「……んもぉ~そんな事より,もうすぐ朝ご飯出来るかから,先に顔洗って来てよ」


そう言い放つと弥姫は,洗面所へ顔を洗いに行った。




「わぁ~☆美味しそう。良く,あんな短時間(?)でこんなに作れたねぇ…」

弥姫がポカーンっとした顔をしながら感想を言う…。

「逆に,勝手に冷蔵庫の中見て朝食作ったりして…ゴメンね?食べれそう?」
「大丈夫。あたしは,食べ物で好き嫌いはないから。食べよう?」

あたしと弥姫は,テーブルを挟む様にして椅子に座ると,
お互いに手を合わせて〝いただきます〟っと言って朝ご飯を食べ始めた。

「ココってやっぱり料理上手だよねぇ~」
「…((ゲホッ
い…いきなりどしたの?」
「あ…ぃゃ…朝から短時間でこんなに美味しい朝ご飯作っちゃうんだもん…」
「美味しい…って…簡単な物しか作ってないよ?」
「………」
「弥姫?」

あたしが首を傾げると,

「……んだもん…」
「……えっ?」

弥姫の声が小さ過ぎて聞き取れず,聞き返すと,

「だって,あたしには作れないんだもん…」

弥姫が涙目になって訴えて来る。

「あ……٥((そう言えば…弥姫…料理音痴だったっけ… ))」
「ねっ…どうやったら,そんなに上手に作れるの?」

弥姫が真剣に聞いてくる…。

「ねっ,弥姫。1つ質問…彼氏さんにご飯作ったりとかは…?」
「……しない。みーちゃんが作ってくれるから…」
「えっ?!」
「みーちゃんね,料理するのが趣味なの…だから,作ってあげた事ない…だからね?練習して…いつか作ってあげたいんだ…」

弥姫は,シュンっとした顔であたしに話してくれる…。

「……そっか。なら,まずは簡単な物から作れる様に練習しよっか。あたしも協力するよ。」
「ホント?」
「ホントホント」

あたしは,『ニコッ』っと微笑んで弥姫の肩を『ポン』っと叩いた。
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