獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
オールマン以上に厄介かもしれない。
「また様子を見に来るよ」
ファイサルはそう言って側近を連れてこの場を去る。
彼らの姿が見えなくなると、健吾が俺に近づいて声を潜めた。
「クールな先生も鈴音さんのこととなると熱くなるんですね。殺気がみなぎってましたよ」
「熱くなって失敗したけどね」
健吾の顔を見て自虐的に笑う。
俺が鈴音を守ろううとしたから、逆にファイサルに興味を持たれてしまった。
「出土品を見たら、一旦ホテルに戻ろう」
そう助手たちに声をかけたら、鈴音が反対した。
「戻らなくてもいいよ。私は大丈夫だから」
「鈴音のためだけにじゃない。みんなも昼食も取らないといけないし、休憩が必要なんだよ」
そう言って聞かせれば、鈴音はもうなにも言わなかった。
再びバンに乗り込ってホテルに戻ると、彼女に命じた。
「鈴音、午後はホテルで休んでいるように」
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