獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
一瞬にして冷たい空気にさらされるが、ひとり会場にいるよりはここにいる方がマシだ。
テラスからは綺麗な月が見えた。
「……鷹臣君とあの女の人が復縁したら、私のお役目も終わるね」
彼を起こして、食事作って一緒に食べて……。
毎日充実してて、結構楽しかったんだけどな。
あーあ、なんか寂しくなっちゃう。
昔、幼稚園に通っていた弟に『もう姉ちゃんとは一緒に寝ない』と宣言された時とはまた違うショックだ。
息子にお嫁さんが出来た時のお母さんみたい、私。
ハハッと自虐的に笑って、シャンパンを一気に飲み干す。
「私も彼氏見つければいいのよね。彼氏どっかに落ちてないかな」
手すりに寄りかかりながら月を眺めていたら、「じゃあ、俺ならどうかな?」と先程会った緑の目をした男性に声をかけられた。
その声にビクッとする。
いつの間にテラスに来ていたのか。
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