獣な彼の目覚める独占欲~エリート准教授に熱い夜を教えられました~
「正直に言ってごらん。ハワイに卒業旅行になんか行かないよね?」
ニコニコ笑顔で確認すれば、鈴音は俺から目を逸して答えた。
「鷹臣君、なに言ってるの?行くよ、卒業旅行」
そんな下手な嘘で俺を騙せると思っているのだろうか。
「だったら、どうして俺の目を見て答えないの?」
俺の追及に彼女はオドオドする。
「そ……それは……その……」
「嘘をつくような子に育てた覚えはないんだけどな」
わざと落胆した声で呟いて、鈴音の顎を掴んで目を合わせた。
震える彼女の瞳。
「鷹臣……く……ん」
鈴音の緊張が俺にも伝わってくる。
「本当はエジプトに行くんじゃないの?」
知らずキツイ言い方になってしまったかもしれない。
だが、ここで彼女が認めれば、普通にお説教して終わるつもりだった。
「ち、違うよ。私はハワイに……」
その答えにガッカリする自分がいた。
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