恋愛の仕方おしえます。


〜〜〜

-----「原田社長!」

「おー!桐山くん!
藍川くんも!来てくれたんだね!」

「当たり前じゃないですか!
皆さんとの会話を遮ってしまいすみません。
ぜひ僕達も中へ入れてください。」

「もちろんさ。
みんなに紹介するよ!
私の第二の息子の桐山流行くんと、
こちらの可愛いお嬢さんが秘書の藍川くんだ。」


「桐山さんお会い出来て光栄です。
原田社長からご紹介頂くまでもなくあなたを知っています。
というより、これほど有名なお方を知らない人はこの場にはいませんよ。」


長髪を後ろで一つ結びにした
目つきの悪い男。

残念ながら、俺はこの
いけすかない野郎に見覚えがあった。


「驚いたな…。僕の方こそ光栄です。
あなたの事は何度も雑誌で目にしているので。
確か、株式会社Styleテクノロジーの青柳社長ではないですか?」

「ええ。
まさか桐山社長も僕を知って下さっているなんて、益々光栄だ。
僕達、すぐに仲良くなれそうですね。」


……うさんくせぇ奴…。



………


…………-------。


それから様々な業種の
錚々たる面子と酒を交わし、

話も深まっていった頃…。




「---桐山社長…すみません、私お手洗いに…。



隣にいた藍川が
ほんのりピンク色の頬でそう言った。



こいつ………弱いくせに。
飲みすぎなんだよ。


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