恋愛の仕方おしえます。
私が見惚れている事に気がついた社長は、
「…あ、悪い。嬉しすぎて、つい。」
そう言って、パッと私を離し
体制を立て直した。
だから私も我に返って
また社長と距離をとるように座った…。
シーン…---。
移動中の車内で
長い沈黙が訪れる。
チラリと社長に目を移せば
大きめのタブレットを手に、
仕事モード全開のようだった。
まるで
さっきまでの笑顔が嘘だったみたいに…
堅く真剣な表情になっている。
「藍川。」
低い声で名前を呼ばれて
ドキッとした。
「はい。」
「お前にこれやる。」
そう言って桐山社長から手渡されたのは
新品のスマートフォン。
「…えっと、でも私も自分のスマホを持ってるのですが…」
「これは仕事専用だ。俺の番号だけ登録してある。俺から電話がきたら必ず3コール以内で出ること。秘書と連絡が取り合えないと仕事にならん。」
「…はぁ。わかりました。」
「ここには現在までのスケジュールが入ってる。
今後の予定はお前が書き入れること。
この一台で全てのスケジュール管理を頼む。」