夢原夫婦のヒミツ
「あ、寝室だって結婚以来別々なの! 疑うなら見て!!」
立ち上がり、「こっち」とふたりを呼ぶと、半信半疑でついてきた。まずは大和さんの寝室を見せて、それから私の部屋を見せると、それぞれにシングルベッドがひとつずつあり、やっと信じてくれたようだ。
リビングに戻って席に座ると、混乱した様子で蘭が尋ねてきた。
「え、じゃあなに? 愛実と大和さんは結婚してからずっと別々に寝ているってこと?」
「……うん」
答えると、すぐに次の質問が飛ぶ。
「キスもしたことないの?」
「……はい」
恥ずかしくなりながらも正直に答えると、ふたりは目を見開いた。
「嘘でしょ!? 付き合いたてのカップルならまだしも、結婚しているのに!?」
前のめりになり問われるものの、真実なのだから仕方ない。
「アハハ……やっぱり思うよね」
渇いた笑い声を漏らすと、目を瞬かせながら蘭は背もたれに体重を預けた。
「信じられない……。え、本当にふたりは結婚したんだよね? 偽装結婚とかじゃないよね?」
「違うから! ちゃんとした恋愛結婚です!!」
――と、信じたい。
立ち上がり、「こっち」とふたりを呼ぶと、半信半疑でついてきた。まずは大和さんの寝室を見せて、それから私の部屋を見せると、それぞれにシングルベッドがひとつずつあり、やっと信じてくれたようだ。
リビングに戻って席に座ると、混乱した様子で蘭が尋ねてきた。
「え、じゃあなに? 愛実と大和さんは結婚してからずっと別々に寝ているってこと?」
「……うん」
答えると、すぐに次の質問が飛ぶ。
「キスもしたことないの?」
「……はい」
恥ずかしくなりながらも正直に答えると、ふたりは目を見開いた。
「嘘でしょ!? 付き合いたてのカップルならまだしも、結婚しているのに!?」
前のめりになり問われるものの、真実なのだから仕方ない。
「アハハ……やっぱり思うよね」
渇いた笑い声を漏らすと、目を瞬かせながら蘭は背もたれに体重を預けた。
「信じられない……。え、本当にふたりは結婚したんだよね? 偽装結婚とかじゃないよね?」
「違うから! ちゃんとした恋愛結婚です!!」
――と、信じたい。