失翼の天使―wing lost the angel―
普段の私ならあり得ない、人前での行為に戸惑ってる賴真。

ホットラインとか、ピッチが鳴りさえすれば起きるんだけどなぁ……。

それかムカつく事とか。

…後は……。



「あの長崎優海先生ってさ、そこまで鬼じゃない事ね?」



「えー?あれは氷の女だよぉ。心ないよ?」



「だよね!あっても、あの仲良さげだったあのイケメンドクターにしか見せないって感じ?ぶりっ子か面喰いか……」



「どっちも嫌ぁ!」



「いやいや!お前がぶりっ子だから!マスクしててもわかるほど美人だったし、俺は良い――…!!;;」



「何が“良い”?ん?何が良いって?」



「「「…………;;」」」



…あっちゃー;;

キレたねー;;

キレさせたねー;;

お陰で目が覚めたけどね……。


「え?えっ?;;」



「先生!お昼なら、私たちとどうですか!?」



「そうですよぉ!食べましょ――…」



「食べる。……わけねぇだろ!“よぉ”ってその語尾を伸ばすヤツほどぶりっ子だろ?今のうちだけでそのうちキモいって言われるからな?ん?それに誰が“氷の女”だって?魔法で城作れねぇからな?」



「「誰か、止めて……」」



「「「無理です……;;」」」



「「――っ!?」」



…居たの?

研修医トリオ!!;;
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