パクチーの王様

 でも、なんだか、あれから怒涛の展開で、泣く暇もなく。

 ずっと逸人さんが側に居てくれて。

 なんだか救われた。

「私は……逸人さんの方が優しい気がします」

 私のことなんて、好きでもないのだろうに、家のためにか受け入れてくれて。

「お茶、淹れますね」
と芽以は逸人を避けながら、湯沸かしポットに水を入れに行った。






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