社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
イソラの言葉に、その場にいた人たちが一斉にこちらを見る。私もきょろきょろあたりを見回した。
「あなたですって、背の高い女性の方。スティリスの社員の。このワンピース、絶対に似合うから着てみてくれませんか」
ぽかんとしていると、隣に立つ松葉さんに肩を叩かれた。振り返ると、貫かれるかと思うくらいの真剣な眼差しを向けられた。
「前原さん、すみません。お願いできませんか」
「わ、私ですか⁉」
改めて見回すと、その場にいる人たち全員の視線が自分に注がれていた。呆気に取られてから、慌てて両手を振る。
「え、いや、無理ですって」
「プロのスタイリストがいるから大丈夫ですよ。前原さんメイク映えしそうだし、私も見てみたいです」
松葉さんの向こう側に立っていた飯田さんが両手を合わせて嬉しそうに言う。