社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~
「俺的には眼福だが、酒が入るとさすがに抑えが……」
「穿いてます! ちゃんと穿いてますよぉぉ!」
ぶつぶつ言いながら洗面所へ向かう背中に慌てて叫ぶも、社長は声が届く前にドアを閉めてしまった。
トマトを握りしめながら、もう一度自分の格好を見下ろした。
「やってしまった……」
キャミソール姿よりはましだと思っていたけど、重ねたTシャツはロング丈ということを差し引いてもだらんと伸びきっている。それにショートパンツじゃなくて、せめてハーフパンツにすべきだった。
「絶対、だらしない格好って呆れられた……」
しゅんと肩を落としながら、私は男の人と同じ家で暮らす難しさを改めて思うのだった。