社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~

 私は窓ガラスの向こうで空を仰いでいる美しい背中を見やった。新庄さんとヨリを戻すなら、私は完全なる邪魔ものだ。

「……社長に、迷惑がかかると思って」

「迷惑なら、最初から呼んだりしない」

 瞬時に答えて、彼は大きな体を前に乗り出した。伸びてきた手に腕を掴まれて、どきりとする。

「しゃ、社長……?」

 すぐそこに、新庄さんがいるのに。

「出ていきたいのか?」

 まっすぐに見つめられて、言葉に詰まった。

 本当は、出ていきたくない。でも……。

 言葉にできないでいる私に、彼は真剣な目を注ぐ。

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