君が夢から覚めるまで
11.合格祝い
「そ、今更だけどさ。俺の大学合格のお祝いを家でやるから香帆ちゃんも来てよ」
「家族でお祝いするんでしょ?私なんかが行っていいの?」
「何言ってんの?俺の彼女じゃん。それに香帆ちゃんありきの合格だろ?それとも何?祝ってくれないの?」
「そんな事ないけど」
「じゃ、決まり。兄貴も来るみたいだし」
「お兄さんいるの?」
初耳だった。
「うん、3つ上のね。今、S大行ってて一人暮らししてんの。だから殆ど会う事ないけどさ。ま、香帆ちゃんの事紹介したいし」
怜は嬉しそうにニコニコ笑った。
この笑顔にいつもやられてしまう…。
「分かった、盛大にお祝いしてあげる」
怜は子供のようにはしゃいだ。
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