いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「お疲れ様です!」

「お、来たないちご!」

「いちごじゃないです。依知子です!」


はぁ、また来たのか。

2人にバレないようにため息をつく。

中途で入社し、いくらか日付がたった頃。

俺は進藤学さんと一緒に仕事をする関係上、隣の席だった。

そしてそこによく来るこの女。

名前はいちごだかいちこだが、よく分からないけど、周りが見てわかるくらい進藤さんに対する気持ちがダダ漏れであった。

正直ちょっと鬱陶しいというか、よそでやって欲しいというのが本音だった。
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