いちごキャンディ×ブラックチョコレート
ビールを1口飲み、お酒を体に入れた状態で問に答える。
「その、私。別に好きな人がいましたので……」
「ええっ!?」
仁科さんはガタンと大きな音を立てて、テーブルにジョッキを置く。
その音に周りの人がこちらを見たが、気にしないふりをした。
「あ、……汐理さんも知ってます」
「知ってて慎さんは楢本さんを口説いていたんですか!?」
「別に口説かれていたわけではないです。悩みは聞いてもらっていましたが」
「でも食事とかは誘われていたんですよね?」
「ま、まあ……」
信じられんなぁとビールに口をつける様は最初に抱いていた印象からかけ離れるものだった。
真面目で仕事が早いのは変わらないけど、恋愛話に敏感で意外とよく喋る。
そしてよく飲む。
でもこっちの方が私的には親しみやすくて楽しかった。
知り合って2日なのにまるで昔からの友人のようだった。
「その、私。別に好きな人がいましたので……」
「ええっ!?」
仁科さんはガタンと大きな音を立てて、テーブルにジョッキを置く。
その音に周りの人がこちらを見たが、気にしないふりをした。
「あ、……汐理さんも知ってます」
「知ってて慎さんは楢本さんを口説いていたんですか!?」
「別に口説かれていたわけではないです。悩みは聞いてもらっていましたが」
「でも食事とかは誘われていたんですよね?」
「ま、まあ……」
信じられんなぁとビールに口をつける様は最初に抱いていた印象からかけ離れるものだった。
真面目で仕事が早いのは変わらないけど、恋愛話に敏感で意外とよく喋る。
そしてよく飲む。
でもこっちの方が私的には親しみやすくて楽しかった。
知り合って2日なのにまるで昔からの友人のようだった。