いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「ううぅ……」


怖くて画面から目を背ける。

最初に見たブルーレイは『フォレスト・リバーシブル』というタイトルのSF映画だった。

ホラーに比べたら全然見れるんだけど、グロい系の作品はあまり得意ではない。

血が飛び散るシーンになると顔を伏せてみないようにしていた。


「ごめん。ご飯食べているタイミングで見るものじゃないな」

「い、いえ!私が騒ぎすぎただけですはい」


せっかく汐理さんが借りてきたものだ。

私が苦手と言うだけで見ないという選択肢はない。


「怖かったら服の裾掴んでもいいよ」


そういうと、自分の服の裾をヒラヒラと私に見せた。


「そんな、掴まなくても大丈……」

『ケビン!ケビン!』

「や、やっぱり掴もうかな!」


次の展開がわからないものを涙目になりながらみる私もどうかと思うが、汐理さんの服の裾をぎゅっと握りしめ、耐えることにした。
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