流星サイダー
って!!!
ちょっと待てーーーっ!!!
「マジ!?それ、本当にマジで本気!?」
「みーちゃん、日本語おかしい。」
次の日。
眠れないまま朝を迎えたあたしは
目の下のクマを引き連れながら、学校に来ていた。
騒がしい、午後の昼下がり。
燦々と輝く太陽を横目に
あたしはこれでもかってくらいの、大きな溜め息を吐き捨てた。
ついでに、あくびまで出ちゃったりして。
それもこれも
もちろん、あのバカのせい。
そう言ったら、どうせアイツはこう言うに違いない。
「俺のせいにすんなよな。」
そうそう、こんな感じで。
…ん?
あれ?
「っ!壱星!!!」
ガタン!と音を立ててひっくり返ったイスに
「寝不足なのは、俺のせいじゃないんで。」
分厚い辞書を片手にした壱星が、そう言いながらドンと机にそれを置いた。
英和辞典。
あぁ、そう言えば
壱星に貸していた、と思い出す。