流星サイダー


カサっと枯れ葉が鳴る。

瞬間、冷たかった風が止んで。



「…見つけた。」


背中に聞こえた声に
ドキン、と跳ねて高鳴る心臓。



埋めていた顔を勢いよく上げ
急かされるように振り返ると、

「お前、忘れもんしすぎ。」

ほれ、とあたしの荷物を押しつけてくる人物。



「……何で…。」

「風邪引いても俺のせいにすんなよ。」

それは、紛れもなく壱星で。


呆然とするあたしを横目に
壱星は構う様子もなく、当たり前のように隣に腰を下ろした。

突然のその出来事に
あたしの頭は完全に混乱状態。


何で?どうして?

そればかりが脳内を駆け巡る。



とにかく逃げ出したくて
荷物を持ち上げ、立ち上がると

「流璃。」

と鋭い壱星の視線があたしに刺さった。



「逃げんなよ。」

掴まれた手が、泣けてくるくらい熱い。




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