流星サイダー
「つーか、何で嫌いなの知っててチョコなんだよ。」
「知ってるからこそ、あえてチョコにしたの!」
「何だそれ、意味わかんねーし。」
はは、と笑って
壱星はラッピングをほどいていく。
そして開けられた箱には
少しだけ形の崩れたチョコレートトリュフ。
「え、やだ!何で崩れてるの!?」
「お前が投げたからだろ。」
…うう、そうでした。
もっともな事を言われ、あたしは黙り込んだ。
でもそんなあたしの様子を気にする様子もなく
トリュフを一つ掴んだ壱星は、放り込むようにチョコを口にする。
反応が気になって
「…どう?」と尋ねたあたしに、壱星は口を動かしたまま呟いた。
「……くそ甘ぇ。」
「あはは!チョコだもん!」
「んなのわかってるよ!」
そう言って、壱星はサイダーをがぶ飲みする。
だけど少し飲んで、すぐに口を離した壱星は
顔を歪めて
「…味しねーし。」
と不機嫌に言うから、あたしはまた声をあげて笑った。
その時
「あ、」
ふいに見上げた空に、キラリと光った星。