流星サイダー
「流れ星!今見た!?」
「いや、見てねぇ。」
「んもー、肝心な時いつも見逃すんだから!」
もう一回流れないかなー、とぼやくあたしに
「願い事あんの?」
壱星が問い掛けてくる。
願い事、かぁ。
あたしの願い事は―――…
『ずーっと、一緒に居られますよーに。』
なんて、そんな恥ずかしい事
口が裂けても言えないな。
そう思いながら
「壱星は?サイダーお願いしないの?」
と、ちゃかすように視線を空から壱星に移すと
ふいに奪われた唇。
突然のキスに驚いて、瞬きすら忘れたあたしに
壱星がふっと笑って言う。
「俺の願い事は、もう叶った。」
「壱星、」
「これ以上の願い事なんかねぇし。」
そうして、再び落とされたキスに
あたしは静かに瞼を閉じた。