お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
(……でも仕方ないよね。修矢さんはたくさんの人の命を救わなきゃならないんだから)
慌てて気持ちを切り替え、千花は修矢に笑顔を向けた。
「わかりました」
「ごめん、千花。なるべく早く帰れるようにする。ひとりでマンションに帰れるか?」
いくら寂しいからといって、ここで千花が首を横に振るわけにはいかない。
「大丈夫です。心配しないでください」
千花がきっぱりと答える。こんなことくらいで弱気になるわけにはいかない。自分は優秀な小児外科医の妻になったのだ。
「この埋め合わせは必ずするから」
片膝を突いてベッドに身を乗りだし、修矢は千花に軽いキスを落とした。
「気をつけて行ってくださいね」
精一杯の笑顔を浮かべる。
部屋のドアまで行って修矢を見送り、千花は頭から熱いシャワーを浴びることにしたのだった。