お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
お腹に手をあて、慌てたように首を横に振る。美咲は、千花がおめでただと勘違いしたようだ。妊娠したため、なるべくお腹が目立たないうちに挙式をしたいと。
「あ、そうなんですね。失礼いたしました。そういったカップルの方もこちらにはたまにいらっしゃるので、そうなのかと思いました」
千花の頬が訳もなく熱くなる。
妊娠どころか、軽いキス止まり。しかも見合いをしてからたったの三日。そう言ったら、美咲はどんな反応をするだろうか。
そんなことを考えて、千花はなんとなく肩身が狭くなる思いがした。
昨日、美咲がリストアップしてくれた神社の中から千花たちが希望を伝えると、一年前から予約をしないと手配できない人気の神社だと言われてしまった。美咲も、まさかそんなに急いで式を挙げるとは思ってもみなかったため、おすすめとしてリストに上げたのだ。
(予約が取れないのなら、諦めてほかの場所にするしかないか……。残念だけどしょうがないよね)
結婚式に関する修矢のただひとつの希望が二ヶ月以内だと言うのだから、千花が我慢する以外にないだろう。
「念のため友坂神社に確認してみましょう」