お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
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東子の紹介で訪れたブライダルプロデュース会社『ハートウエディング』は、港区の青山通りにあった。最先端のトレンドが揃うニューヨークのハイエンドなデパートをイメージした店内は、大きな窓から光が差し込み、明るく開放感がある。
プランナーの杉野美咲(すぎの みさき)は、ブラックスーツに身を包み、長い髪をきっちりとお団子にまとめ清潔感に溢れる女性だった。一重瞼がキリリと印象的な美人だ。
挨拶代わりに、共通の話題である東子の話でしばし盛り上がり、時間がないため早速式の話を進めることになった。
「えっ、この二ヶ月のうちに挙式を?」
あたりまえの反応だが、美咲が目を大きく見開く。
「ぜひそうしたいんです」
修矢が強く言うと、美咲は千花へと目を向け、そこからツツツと視線が下りていく。
そこで千花は息を飲んだ。
「あっ、いえ、そういうことではないんです」