空の下にいるときに。

*早苗side*

…帰り、遅いなぁ。

今日は迎えも来てもらわなかった。

だって恥ずかしいし、なんだかむずむずしたから。

早く…帰ってこないかな。

そのとき、ガチャっと音が鳴った。

「ただいま。」

「お、おかえり」

「なにしてんの。」

あんたを待ってたんだよ、阿保。

「早くご飯。」

…あーあ、可愛くない。

「はいはい、すみませんねぇ、」

わたしはそそくさとご飯の支度をする颯の背中をみつめる。

…わたしだけのものになればいいのになぁ。

とか、思ってみた。
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