年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「それは……」
輝の話は、土井物産の社長室で聞いたものと同じだった。
彼は、土井社長が所有する土地や庭の管理を任せて貰い、その収入源で借金を返済していけばいいのでは…と提案してきたんだ。
「土井物産の社長さんは長年俺がお世話になってきた相手です。だから、とても信用の置ける人だし、決して人を見下したりもしない。
…ただ、仕事には厳しくて真面目です。手の抜いたことをすれば契約は直ぐに破棄してしまうだろうし、二度と同じ契約も結んでくれないと言っても過言ではありません」
でも、その一本気なところが父と合うのではないだろうかと言うんだ。
本来なら破産宣告をして借金から逃れる手もあるというのに、それをせずに真面目にコツコツと働いて借金を返し続けている両親のことを聞き、そう思った…と告げた。
「何より俺が好きになった人のご両親ですから、なるべく早くその返済を終わらせて差し上げたいと考えたんです」
どちらの為にもなることですし…と言われ、父は呆然としたまま輝を見つめる。
母は両手で口を覆ったまま目に涙を浮かべていて、小声で「あなた…」と声をかけた。
輝の話は、土井物産の社長室で聞いたものと同じだった。
彼は、土井社長が所有する土地や庭の管理を任せて貰い、その収入源で借金を返済していけばいいのでは…と提案してきたんだ。
「土井物産の社長さんは長年俺がお世話になってきた相手です。だから、とても信用の置ける人だし、決して人を見下したりもしない。
…ただ、仕事には厳しくて真面目です。手の抜いたことをすれば契約は直ぐに破棄してしまうだろうし、二度と同じ契約も結んでくれないと言っても過言ではありません」
でも、その一本気なところが父と合うのではないだろうかと言うんだ。
本来なら破産宣告をして借金から逃れる手もあるというのに、それをせずに真面目にコツコツと働いて借金を返し続けている両親のことを聞き、そう思った…と告げた。
「何より俺が好きになった人のご両親ですから、なるべく早くその返済を終わらせて差し上げたいと考えたんです」
どちらの為にもなることですし…と言われ、父は呆然としたまま輝を見つめる。
母は両手で口を覆ったまま目に涙を浮かべていて、小声で「あなた…」と声をかけた。