年下御曹司の、甘い提案が聞きたくて。
「着いたんだから、もういいだろう」


チュッチュッと音を立てながら頬や耳朶にキスをしてくる。
その擽ったい様な感触に背中をゾワゾワさせながらも、「でも、あの…」と彼のキスを避けようとする。


「ずっと我慢してたんだ。だから今日は我慢しない」


背けようとした顎を掴み、彼が唇を重ねた。
そのぬるっとした熱い舌が直ぐに口腔内を彷徨い始め、私は息も出来ずに、彼の思うがままに口の中を弄ばれだした。


「んんっ……はぁっ…」


こんなに迫られると頭の中が急速に真っ白になる。
こんなになるまで私のことを求めるのを我慢していたのかと思うと同時に、歓喜の気持ちが湧き上がってくる。


「あきら…っ…」


名前を呼ぶと後ろ頭を揉みくちゃにされる。
そのまま腰を掬われて、彼の体がぴったりと自分の前身にくっ付いた。


「望美…」


いつの間にかのセーターがたくし上げられ、手がブラ越しに胸を触り始める。
敏感になって尖った部分に気づくとそこを指先で擦り、背中に回った手がホックを外して直に触れだした。


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