【完】無自覚な誘惑。〜俺だけを見てよ、センパイ〜
残りの洗濯物を終わらせて、私は急いで厨房へと向かった。



その最中、背後から大きな声で名前を呼ばれる。



「静香さんっ……!おはようございます!」

「あ……健太くん、おはようございます」

「今から朝食の準備ですか?」

「はい」

「そうですか!じゃあ俺は、今日使うスポドリとかタオルの補充行ってきます!」



元気に走って行った、健太くんの背中を見つめる。

朝から元気いっぱいだなぁ……ふふっ。



私も、頑張ろう……!




朝食は、サンドイッチにすることにした。

そんなに時間もかからず、かつ野菜や栄養のあるものを一度に摂れる。


昨日の夜に具材の準備はしていたから、あとはソースやバター、マヨネーズを塗って挟むだけだ。

温かいスープも作って、なんとか7時に全て完成出来た。



それを食堂に運びながら、私は気になっていることがあった。



和泉くん……大丈夫、かな。



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