湖都子のポエム10
いつからか……
ずっと……あなたが好きだった

もっと素直になって……
あなたの前で自然に私らしくふるまえたら……

あなたは唯一無二……
あふれだす想い……
あなたは私の心をかき乱す
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中学の卒業式

香織は、葵に告白する。
「ごめん。俺……好きな子いるから……」
好きな人?うそ……いつも私のこと見てたでしょ?
「うそ……誰なの?」
「奈々が好きなんだ」
なんで気づかなかったんだろう?葵が見ていたのは、後の席の奈々だったんだ。今になって気づくことばかり……目があっていたのは、奈々を見ていた葵を私が見ていたからなんだ。勘違いして……
「そっかー。じゃ、記念に制服のボタンをちょーだい」
第2ボタンじゃなかったけど、ボタンをもらった。

それなのに、第2ボタンをもらったと、噂になってしまっていた。奈々が第2ボタンをもらったのに……

すでに第2ボタンがなかったから、香織は奈々がもらったんだと思っていた。

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