扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
夢を見た気がした。


幼い頃、大好きだったアリス。


でも、そのアリスはおそらく世間でいう物語と少しだけ異なっていたのかもしれない。


その事実を知ったのは私が小学4年生の頃で、私が持っているアリスとは何かが違っていた。


私が持っているアリスの物語を友達に話すと、いつも「おかしい」「そんなアリス知らない」と否定されていた。


でも、私はあのアリスの物語が大好きだったんだ。


否定される事が嫌でいつしかそのアリスの物語を読まなくなった。


捨てる気は一切なかったので、そのまま本棚にしまっているだけだった。


世間で言うアリスの物語は不思議な世界の物語だけど、私が持っているアリスの物語も不思議な世界だった。


似ているけど何かが違う、そういう世界の物語だ。


そういえば、この前見たアリスの夢もなんとなく違うアリスの物語だった。


それは何か意味があるのだろうか?


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